tarot school - タロットカードの簡単な歴史

 

銀河玲からのメッセージ


だいたいタロットカードって何?と思う方も多いかと思いますので、タロットカードの簡単な歴史について、少しだけ紹介します。

  


上のタロットカードは左から順番に、ユニバーサルウェイト・ジェンドロン・パラディーニです。 実際に鑑定で使用しているものです。

私はコレクターようにカードをたくさん持っていて、そのほとんどを鑑定で使用しています(参:タロットギャラリーをご覧下さい)。 これらのカードのほとんどが「ウェイト版」というカードを基にしています。現代タロットカードの主流は「ウェイト版」と言っても過言ではありません。

「ウェイト」の流れには1910年アーサー・エドワード・ウェイトが解説書を書きパメラ・コールマン・スミスがイラストレーションを担当して「ウェイト版タロット」の初版が発売されました。

これは、当時アーサー・エドワード・ウエイトが所属していた魔術結社「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」の内部文書や「Tの書」などを元に作られており、22枚の大アルカナだけでなく、78枚のカード全てを挿絵付きで説明した初めてのものでした。当初ロンドンのライダー社から発売された事から、ライダー版とも呼ばれています。

アール・ヌーヴォー調の親しみやすい絵柄で大ブームとなり、以後、イギリスでタロットと言えば、ほとんどこれを指すほどになりました。



「ウェイト版」の他に伝統的な絵柄の「マルセイユ版」というものがあり、完璧なタロットの起源とも伝えられています。

現存する最古のカードは15世紀に北イタリア・ミラノを支配していた「ヴィスコンティ家」と「スフォルツァ家」が遺している幾組もの手書きのカードらしいのですが、この時にはすでに22枚の大アルカナ、16枚の宮廷カード、40枚の数カードという構成が確立されていたそうです。

またその「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」が生まれる半世紀前にはフランスの宮廷で金箔塗りのカードを描かせていたことが文献に残っているんだそうです。
一方フランスのマルセイユでは古くから製紙業と印刷業が盛んで、17世紀には既に一大タロットの生産地として知られていました。

ヨーロッパでは「タロット」いわれる殆どのカードがこのマルセイユで生産されていたため「タロット」イコール、マルセイユ・タロットのを指すようになります。
近年では印刷技術やデザイン性が高まり神秘的でゴージャスでキレイな絵柄のタロットカードが主流になっています。

19世紀には「マルセイユ版タロット」の生産が減ってしまい、プレイングカードとしての需要が圧倒的に増えて衰退していきました。そんな中完璧なタロットとされたマルセイユ最古のカードメーカー「マルセイユ・コンヴェル版タロット」を製作していた「コンヴェル家」の娘とジャン・バティスタ・カモワンが結婚したため、マルセイユ・タロットの神秘は「カモワン家」へと引き継がれていきます。

時代は下って1955年、カモワン家にフィリップ・カモワンが長男として生まれ、幼少の頃からタロットと共に成長していき「カモワン版マルセイユ・タロット」として復刻しました。「カモワン家」が世界各地でワークショップを開き、広めたものが現在の「マルセイユ版」に相当します。

余談ですが名古屋のイベントに出演した時の「カモワン」の多さにオドロキました(笑)

タロットにはイロイロなカードや流派がありますが、カードの種類には大きく分けて「マルセイユ版」と「ウェイト版」がることをご理解いただければ良いです。


タロット占いをよくご存知ない方にとっては「ただ絵の描かれたカード」とか「子供の頃雑誌の付録などに付いていた遊び」と軽く思われがちなのではないでしょうか。実際、勉強して鑑定に至るまでは私自身もその1人でした。

そのため歴史と厚みのある統計学を基礎からしっかり勉強して、統計学的宿命傾向や運命傾向から運気を誤差少なく読み取ることに対しては不信感が起きなくても、サイコロや筮竹やタロットなどのような「こんなんでましたけど。」って感じの卓越の易には信頼が持てませんでした。「そんなんで何が分かるの?」って胡散臭く思っていました。

ある方から強く勧めて頂かなければ「必要ない」と思ったまま勉強しないでいたかもしれません。


そんな私が勉強してみて。タロットの神秘に触れると、1枚のカードに対する情報量に驚き、奥深さに感心しました。馬鹿にしていた自分自身の傲慢さに心から反省しました。タロットを勉強する鑑定士さんのなかにはイベントに使う「足し」程度に考える方が少なくないと思いますが、キッチリ勉強すればこれほど凄いものは少ないと思います。

カードの中の情報の事について少し触れてみようと思います。秘密…口伝…で伝承されてきたタロットカードやタロット占いの歴史は未だにハッキリ解明できていません。前述しましたが、紀元前にヨーロッパで発生されそれが起源だという考え、プレイングカード起源説・ジプシー起源説・エジプト起源説・中国起源説・カバラ起源説などさまざまです。

カードを見ていただければお分かりになると思いますが、数字とカードのタイトル以外は絵です。正しこの絵はタロットカードの神秘的な意味を象徴として描かれているものです。例えば「0:愚者」のカードの中に描かれている太陽は「全能の神」を表します


「Ⅰ魔術師」のカードに描かれているバラは「情熱」を表します。

 

「女教皇(女司祭)」のカードの背景の海は「潜在意識」を表します。描かれている象徴全てに意味があるんです。



宗教的な要素から聖書などの西洋的思想の影響を受けているので、有名な絵画をイメージさせてくれるものも少なくないです。例えば左から「ⅩⅥ:塔」は「ブリューゲル」のバベルの塔


(左から「Ⅵ:恋人達」は「リューベンス」の楽園のアダムとエバ・「シャガール」エデンの園 

     

左から「ⅩⅡ吊し人」な「ヴェラスケス」のキリストの磔刑…そういえば「マンテーニャ」の死せるキリストもあったなぁ…こうて見比べてみるだけでもかなりオモシロイと思います

  

タロットカードはほとんどのものが78枚のセットでできています。

「22枚の「大アルカナ」と呼ばれる絵札と56枚の「小アルカナ」と呼ばれる宮廷札と数札によって構成されています。

「アルカナ」とはフランス語のアルカヌムの複数形で「隠された秘密の知識」「秘伝」という意味です。簡単に説明すれば「大アルカナ」は大きな秘密の知識で、神から与えられた霊的英知が数多く埋め込まれています。

「小アルカナ」は小さな秘密の知識で、日常により近い英知と登場する人物の情報が埋め込まれています。そのカードの構図の中には古代の賢者達が、シンボル(象徴)、色彩、数字、そして人物の視線の中に森羅万象の真理が散りばめられています。

中世ヨーロッパの暗黒の時代に魔女狩りや異端審問をくぐり抜け、命がけで真理を伝えようとした賢者達は、そのカードに人間が霊性に到るためのすべての階梯を印し、口伝なしではその意味が分からないように封印してしまいました。

意味を封印されたタロットは、賭け事、遊び、ゲーム、占いなどで庶民の生活に溶け込んでゆきます。
口伝を受けなかった人々には、その象徴の意味が分からなくなたので、それまでの伝統的なタロットのシンボル、色彩とは違った様々なタロットが数多く生み出されました。それらのタロットの製作者は天才で、神秘的で、新しいタロットの製作もとても意味があります。

ただし古代の賢者達が命がけで後世の私たちに伝えようとした真理、霊的覚醒へ向かう為の印しも無視してはいけないと感じます。

    

タロット占いは周易と同じ神託(神から与えられる英知)占いなので、五行易のような断易とは異なり、ギャンブルや人の死などを占う事をタブーとされています。

側にいない人の気持ち、近い未来の状対や出会いなど、状況判断をするのに適しています。 手相や人相学などの観想学は、今までの生き方によって作りだされた相によって未来を観想する学問なので、相の変化などに少なからず誤差が出てしまいます。



タロットリーディングでは、リアルに細かく過去・現在・未来を読み取る事ができます。知りたい方の生年月日が無くても、その方が「今何を考えているのか」や「どのような人物か」が読み取れ、状況判断がシビアにできます。また恋愛運・金運・仕事運はもちろん、四柱推命などの統計学でしか知る事ができない…と誤解されている家相や方角・日取りも読み取れます。そして…極めつけは…霊能者でないと観られないと思われてきた前世まで…1つのデッキがあるだけで幅広いフォローができる占術です。

これだけの英知が詰まったカードと、どんな人間にも必ず備わっている「シックスセンス(第六感)」をリンクさせるのがタロット占い(リーディング・セッション)です。

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