出勤途中の信号待ちでサングラスを外し
空を見上げると、本当に青かった
当たり前の事ですが、空って青いんですね
どうして印象派の画家は… 特にゴッホは
あんなに独創的な空を描けたのでしょうか
イメージなのか…彼にはそう見えたのか…
天才にしか見えない世界があるようで
そんな才能や感覚がすごく羨ましかった
炎の画家と呼ばれたゴッホは
弟との手紙の中で自身の子供の頃を
“僕の小さい時は暗く冷たく不毛だった”と
表現していました
黄色って本来、希望、幸福、元気、明るい等
いいイメージなのに、不思議な感じがします
でも児童色彩心理学では黄色を多用する場合
甘えたい・寂しさ・依存・幼さ・注目されたい
満たされたい・孤独の中で愛を求める希望・
暗闇の中の一条の光などを表し
そこに青や青紫が足されると
虐待、いじめ、孤独感、絶望感を表します
確かに6人兄妹の長男として生まれた
ゴッホの半生に浮かび上がるのは孤独…
就職して働いていた商社を首になり
小さな寄宿学校で無給で講師をした後
聖職者の道を志しました
結局それも上手く行かなかったので
父親に送金して貰い
山小屋でデッサンをして過ごしていました
その生活を我慢強く見守っていた父にも
とうとう限界が来て…腹に据えかねたのか
精神病院へ送ろうとしたらようなのです
聖職者の父を持つお父さんからすれば
あまりにも型破りで普通な所がない彼を
まったく理解できなかったんでしょうね
ゴッホの方はといえば
理想の息子になれない劣等感が凝り固まり
親子関係は拗れる一方だったといいます
唯一の理解者だった弟テオの勧めもあり
絵を描くと決めてからは
弟からあらゆる援助を貰えるようになりました
そうして…
フランスのアルルでゴーギャンと暮らした頃に
ゴッホの描く世界は鮮やかな色彩を放ちます
上手く行くかに見えた…でも…時が経ち…
難しい性格のゴッホとの暮らしが苦痛になり
とうとう個性派のゴーギャンが家を出ました
その頃からゴッホの心の闇は
精神病の発作として現れるようになりました
彼は死の直前…弟テオに
“このまま死んでゆけたらいいのだが…”と
いいながら永遠の眠りについたようです
生前に売れた絵は
たったの一枚だったと言われるくらい
認められないまこの世を後にしたゴッホ
もしかしたら亡くなる瞬間…
生涯で1番ホッとしたのかも知れないですね
ゴッホの鮮やかな色彩は
心の闇や孤独と現実のバランスを取るための
ツールだったように感じてしまいます
そう思うと… 空は青くていいのかも
子供時代が幸せだった事に感謝しなくては
いつもありがとう
銀河玲より愛と慈しみを込めて
誰もが心に青空を描けますように