君を忘れる魔法があるなら
ずっと前に好きだった彼と偶然すれ違った…
そしたらね…
何も感じない驚きの中でシレっと会釈できてた w
離れたばかりの頃だったら
気まずさとかごちゃまぜな想いが押し寄せ
どんな顔すればいいのか
どんな態度を取ればいいのか分からず
《うわ…服装…メイク…今日の私大丈夫?!》
メイク大丈夫かとか無駄に服装チェックして
更に無駄に焦ってその場から逃げたよなw
今あの頃の恋愛を振り返ると
辛い思い以上の学びを貰ったと思える
出会った頃の敬語がもどかしい距離から…
何でも話せる距離に慣れた頃には
“頑張れ”も“頑張るな”も彼が言ってくれると
それだけで癒しになってたかも
そうしてある日…愛する理由を探してみたら
愛される理由もわかった気がした
お天気予報は彼がいる場所からチェックして
「雨が嫌いって言ってたなぁ」とか
「彼の所も同じ青空なのか」とか
彼の幸せを思いながら出勤してたっけ
あの頃の願いは
「彼の側で何時間も眠りたい」 ただそれだけ
なのに…大きな問題がふりかかり
彼を愛する意味を見失ってしまうと
同時に愛される意味も見失ってしまい
いつしか心がすれ違ってた…
お互いに大好きだったけど
一緒にいる時間を持てなくなったからかな
愛する理由も消えてなくなった
最後に会った日の彼は
「君を忘れる魔法があるなら教えて…」と
青ざめた顔で力なく笑ったんだ
私は黙ったまま苦笑して
《貴方を直ぐに忘れる魔法があるなら…》
そう心のなかで呟いてた
もう私が彼を好きじゃなくなったとか…
彼が私を好きじゃなくなるとか…
考えるだけで半端なく悲しかったのに
時は確実に癒しと希望をくれたみたい
「君を忘れる魔法」って
知らぬ間に過ぎた時間だったんだよね
いつもありがとう銀河玲より希望と癒しを込めて
誰もが愛に出会えますように
愛するってそういうこと
生活環境も人種もまったく違う二人が
結婚したのはいいけど…
食習慣から何から何まで違っていたら悩むね
そんな悩みを聞いたときに書いたものです
お届け物を北の森へ届けようと
まっすぐ飛んでいたフクロウのほーちゃん
何故か山岳地帯に迷い込んでしまった
そこへ美味しい草を求めてお食事に来た
真っ白なヒツジのゆきちゃんが
歌いながらやって来きた
見上げると木の上に真っ白なフクロウがいる
「なんて美しいんだろう」
ゆきちゃんの時間が止まった
ほーちゃんはというと
スラリとした白ヤギのゆきちゃんにうっとり
真っ白いヤギのゆきちゃんと同じく
木の上の白フクロウのほーちゃんも
ひと目で恋におちました
それから2人はね…
頻繁に待ち合わせして色んなお話をするなかで
相手が愛おしくなり結婚することにしたの
それぞれの村で報告をすると、両親だけでなく
長老もお友達も、住む世界が違いすぎるから
「うまくいくハズがない」と猛反対した
2人とも認めて貰えなくて凄く悲しかったけど
愛していたから両方の村から離れて暮らした
ようやく一緒に暮らせることになり
ゆきちゃんは愛するほーちゃんに
柔らかくていい匂いの草を探し
考えられる限り素敵なディナーを作った
ほーちゃんは「ありがとう」と喜んだ
でも…ほーちゃんは肉食だから
どれだけいい匂いの草でも
お腹が満たされずに辛い夜を過ごした
次の日はほーちゃんが
愛するゆきちゃんに食べさせてあげたい
やわらかい子ねずみを用意して
心を込めてディナーを作りました
ゆきちゃんは「ありがとう」と感謝した
でも…ゆきちゃんは草食だから
やわらかい子ねずみは気持ち悪い…
しっぽだけ食べたふりをして
お腹を空かせて悲しい夜を過ごした
「どうしよう…反対された理由はこれなの?
愛だけではうまくいかないの?」
泣きたい気持ちになって
たたった二日で不安になったゆきちゃん
仲良しのヤギ姉さんを訪ねて
どうしたらいいのか相談したんだって
「まったく種族が違うんだから、
ただ自分が好きな物を並べても
彼には拷問になるだけなんじゃないかな
ゆきちゃんには気持ち悪くても
彼にはがそれがご馳走なんだし
彼の好きな物を用意してあげようね
それとね…ゆきちゃんも
何が好きなのかを伝えて理解して貰おうよ
互いに相手の立場に立って心から労われば
きっと上手くいくんじゃないかな
彼方たちはお互いに思いあってるんだし
違いを理解する努力をすればいいんだよ
愛するってそういうコトでしょ?」
ゆきちゃんはヤギ姉さんと話してハットした
違う種族で、別の世界で暮らしていたから
愛していても同じ物が好きとは限らない
違うものしか食べられなくても彼は彼なんだ
大切にしたいのは何を食べたいかじゃなく
彼と共に生きたいって事だったかも
少しずつ時間をかけて
お互いの違いを理解すればいいんだよね
当たり前の事を忘れてただけかも
どうしてもねずみは無理だったので
心から愛している彼のために
少し土を掘ってミミズと虫を捕まえ
自分用にいい匂いの草を集めた
帰ったら彼の好きなものを聞こう
私の好きな物も伝えよう
愛するってそういうことって微笑んでた
気楽に読んで貰いたくて
「ひつじと」「ふくろう」を登場させました
家柄や生活水準、教育があまりにも違うと
お互いの常識から価値観まで違い過ぎて
どうにもならないように感じてしまうけど
「違い」を否定しないで
違いを持ったまま共存が出来るといいね
いつもありがとう銀河玲より愛を込めて
世界が平和でありますように