TheGendronTarot(ジェンドロン・タロット)の画像や銀河玲のレビューです。
このカードは現代芸術家のメラニー・ジェンドロンがアートワークを担当したものです。usgames systems incが出版元です。
写真・CGを合成したイラストは、世界中の神秘思想や歴史、神話などを題材にしながら、オリジナリティ溢れるアートで表現しています。とても神秘的なイメージがあふれているデッキです。
実はこのデッキ、最初に使い始めたものから4代目のデッキになります。
ボロボロになって使えなくなる前に、次のデッキを買い足して来たから三つもデッキがあるんですが、先日買い足そうとしたら、絶版になっていて驚きました。いまは新しいのが手に入らないようです。
そこで復刻版などが出るまで、一番マシなのを保存することにしました。これも結構痛んでいますが…使えるデッキを一つは持っていたいので…。
基本的にライダー・ウェイト版に準じた構成になっていますが、独自の名称を与えられているカードがいくつかあります。
Ⅰ.TheMagician(魔術師)→Magus、XⅢ.Deth(死神)→Transition、XV.TheDevil(悪魔)→the Deceiverとなっています。
もう一つの特徴はコートカードで、King・Queen・Prince(Knight
・Princess(page)で構成されています。
少し劣化していますがデッキのデザインをご覧ください。
上の画像は、左からⅪ.TheJustice(正義)、Ⅲ.TheEmpress(女帝)、Ⅱ.TheHighPriestess(女教皇)のカードです。
女教皇は少し宇宙人ぽい描かれ方ですが、それぞれ神秘的なデザインです。
下の画像は、左から、XⅧ.TheMoon(月)、XⅨ.TheSun(太陽)、XⅦ.TheStar(星)です。
更に下の画像は、左からⅠ.TheMagician(魔術師)、Ⅳ.TheEmperor(皇帝)、Ⅴ.TheHierophant(法王)です。それぞれのカードの背景にウェイト版を感じる、そのカードらしい描かれ方なので安定感を感じます。
そして下のカードの左から、Ⅵ.TheLoves(恋人)、XXI.TheWorld(世界)、VⅣ.TheHermite(隠者)。
この三枚は美しく神秘的で、とてもジェンドロンらしいカードだと思います。
ジェンドロンタロットは、78枚フルデッキ絵札・サイズ70×120mm・付属品:英語版の解説書・とても一般的な箱に入っています。カードの厚みはウェイト版より少し薄く、カードのサイズもごく一般的なサイズ感なので、ウェイト版のタロットカードに慣れている方には扱いやすいデッキです。
いつものようにコートカード(主に人物)を数枚ご紹介します。
上の画像は、小アルカナのコートカードのクイーンたち(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。カップのスートは全てピンク色がベースになっているので、カップのクイーンもピンクで可愛いです。
下の画像はコートカードのキングたち(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。キングらしいキングたちです。こちらも安定感を感じます。
CGが使われているので、斬新なデッキのように思われがちですが、ウェイト版をよく理解されたデザイン構成で、占い師がセッションに使うのにとても便利なデッキといえます。
厚みのないカードですが、両面がツルツルした紙なので比較的耐久性があります。
もうボロボロなんですが、最初に購入した時の箱の残骸がみつかったので、最後に買った箱と比べてみました。
内容は変わってないんですが箱のデザインはガラッと変わってますよね。
もう少しキレイな箱だったら良かったんですが…初版が23年前の1997年のデッキですし、左の箱はRaysをオープンした辺りに購入したものなので、残っていたのが奇跡でした。
今回のレビューを書きながら、懐かしさと嬉しさが入り混じった不思議な気持ちになりました。
今は購入が出来ないようですが、きっと再販や復刻版が出ると信じています。信じたいです…。
タロットカードをお探しの方に、少しでも参考にしていただければ幸せです。
銀河玲より愛と希望を込めて。