The Zerner Farber Tarot Deck(ザーナ・ファーバー・タロット)の画像や銀河玲のレビューです。
このカードは受賞歴のあるテキスタイルデザイナーAmy Zerner(エイミー・ツェルナー)のテキスタイルと、霊能者であり占星術師でもあり作家のMonte Farber(モンテ・ファーバー)がコラボして実現したものです。usgames systems incが出版元です。
ファブリックタペストリーを基にしたイメージで、芸術的な象徴性と色を使用して製作されているので、とても魅力的なデザイン構成になっています。
テキスタイルデザイナーだった私にとって、可愛くて遊び心に溢れる素敵すぎるデッキですが、サイズが小さくて扱いづらく、紙質があまりよくないのでヘビロテすると、ボロボロになる悲しいタイプです。
鑑定でのセッションに日常使いするには、実用性に欠けるデッキかも知れません。実際にボロボロですしね…w。
こちらのデッキも基本的にライダー・ウェイト版に準じた構成になっていますが、独自の名称を与えられているカードがいくつかあります。
小アルカナのスートが、ワンド・ハート(カップ)・ソード・ペンタクルになっていて、コートカードの、キング・クイーン・プリンス(ナイト)
・プリンセス(ページ)になっています。
小アルカナのワンドにはクローバー、カップにはハート、ソードにはスペード、ペンタクルにはダイヤがデザインされています。
かなり劣化していますが、ザーナ・ファーバー・タロットデッキのデザインをご覧ください。
上の画像は、左からⅪ.TheJustice(正義)、Ⅲ.TheEmpress(女帝)、Ⅱ.TheHighPriestess(女教皇)のカードです。
下の画像は、左から、XⅦ.TheStar(星)、XⅨ.TheSun(太陽)、 XⅧ.TheMoon(月)のカードです。
いまみてもメチャクチャ可愛いデザインだと思います。
更に下の画像は、左から、Ⅰ.TheMagician(魔術師)、Ⅳ.TheEmperor(皇帝)、Ⅴ.TheHierophant(法王)です。
魔術師も皇帝もオリエンタル感があっていい雰囲気が醸し出されています。
そして下のカードは左から、VⅣ.TheHermite(隠者)、X.The Wheel of Fortune(運命の輪)、Ⅵ.TheLovers(恋人)。
隠者はパッケージの裏側にも使われていますが、運命の輪も恋人も可愛い以外に言葉がありません。
淵飾りや背景などに、エイミーのオリエンタルなデザインが使われているのに、ミハエルネグリンのアクセサリーのようなオシャレ感もある、デザイン性の高いデッキだと思います。
もちろん、いつものように小アルカナのコートカード(主に人物)も数枚ご紹介します。
上の画像は、小アルカナのコートカードのクイーンたち(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。どのクイーンも可愛く描かれています。
下の画像はコートカードのキングたち(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。
コートカードはご紹介した以外も素敵です。
そして、下の画像は小アルカナの数札のX.四枚なんですが、ウェイト版では辛そうなソードやワンドも辛さがないので、もう少し紙質がよくてスタンダードなサイズだったら…と思わずにいられません…。
ザーナ・ファーバー・タロットは、78枚フルデッキ絵札・サイズ59×100mm・付属品:英語版の解説書・箱は女帝がキレイに見える小窓が開いたデザイン。紙質に少し不安を感じます。
若干マニアックなデッキですが、トランプ占いをされている方やウェイト版の基礎がありカードを優しく扱う方、コレクターの方には超おススメ出来ます。
もろもろ問題はありますが、デザインが可愛らしくリーディングしやすのは確かですし、今も購入できるデッキなので、インスピレーションが働いた方は実際に手に取ってください。
私の場合は一般的なコレクターの方々と違い、鑑定に使えるタロットを所有したいタイプなので、新しいデッキを持っておくかどうか検討しています。
タロットカードをお探しの方に、少しでも参考にしていただければ幸せです。
銀河玲より愛と希望を込めて。