Joie de Vivre Tarot (ジョワ・ド・ヴィーヴル・タロット)の画像や銀河玲のレビューです。
このデッキは、スピリットソング・タロットやパウリナ・タロットなどのアートワークも手掛けた、カナダ出身のアーティスト、Paulina Cassidy(パウリナ・キャシディ)がデザインしたものです。usgames systems incが出版元です。
Joie de Vivreはフランス語で「生きる喜び」「人生を楽しむ」という意味です。
裏はイエローとオレンジのグラデーションの上に唐草柄が描かれた明るいデザインです。
明るいタイトルが付けられたこのデッキは、ドローイングの繊細なタッチで描かれ、優しい印象になるカラーインクで着色されています。
シャガールを連想する淡い色合いで、この世に存在していない妖精やおとぎ話に登場するような生き物が描かれ、神秘的で優しい物語を紡ぎだしています。
不思議の国のアリスや、ティム・バートン、天野喜孝を彷彿とさせるユニークな幻想世界が広がり、冗談抜きでとてもアーティスティックで可愛いデザインです。
デッキの意味や構成はライダー・ウェイト版そのままですが、登場人物をよく見ると、どこにも人間らしい姿の人がいないのも特徴になります。
そのためアーティスティックな絵柄よりも、美しいファンタジーを求める方には、怖さを感じたり理解に苦しむ部分があるかも知れません。
見て感じて頂くのが一番なので、ジョワ・ド・ヴィーヴル・タロットデッキのデザインをご覧ください。
上の画像は、左からⅪ.TheJustice(正義)、Ⅲ.TheEmpress(女帝)、Ⅱ.TheHighPriestess(女教皇)のカードです。
下の画像は、左から、XⅦ.TheStar(星)、XⅨ.TheSun(太陽)、XⅧ.TheMoon(月)です。
更に下の画像は、左からⅠ.TheMagician(魔術師)、Ⅳ.TheEmperor(皇帝)、Ⅴ.TheHierophant(法王)です。
あくまで個人的な意見ですがどのカードもメチャクチャ可愛いです。
そして下の画像は、XⅡ.TheHangedMan(吊るし人)、0.TheFool(愚者)、XXI.TheWorld(世界)のカードです。
吊るし人はアリスのチェシャ猫みたいですし、箱のデザインにも使われている愚者は虫の妖精みたいです。そして世界はシャガールをイメージさせてくれます。
これらのカードをご覧いただいただけでも、幻想的でユニークなデッキということはご理解いただけたと思いますが、これだけでは終わりません。
更にいつものように小アルカナのコートカード(主に人物)などを何枚かご紹介します。
上の画像は、小アルカナのコートカード(主に人物)のクイーンたち(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。
ソードのクイーンの顔がパンク過ぎて怖いので…色んな意味で笑いが出ましたが、キムバートンを思い出しますw
下の画像はコートカードのキングたち(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。
ほとんどのデッキがカップのキングやナイトをカッコよく描く中、このデッキはペンタクルのキングが王子様のようにかっこいいです。
そして下の画像は小アルカナのエースで、左側からワンド、カップ、ソードペンタクルの順です。
ワンドのエースはフクロウのような生き物に乗っていますし、カップのエースが凄く可愛いです。
それぞれ可愛いデザインだったのでご紹介したくなりました。
更に小アルカナの数札の中から目についたカードをピックアップしました。それが下の画像で、左からワンドのⅡ、カップのⅨ、ソードのⅣ、ペンタクルのⅨのカードです。
ワンドのⅡ、カップのⅨ、ペンタクルのⅨは可愛く描かれやすいカードなんですが、ソードのⅣがこんなに可愛いなんて反則です。
ジョワ・ド・ヴィーヴル・タロットデッキの内容は、78枚フルデッキ絵札・サイズ70×120mm・付属品:英語版の解説書・一般的な箱に入っています。カードの厚みは中程度で丈夫な方なので実用的なデッキです。
このデッキはサイズ感もカードの丈夫さも申し分なく、ウェイト版の基礎のある方や、イメージでリーディングされる方、主にオラクルカードを使用されている方、更にコレクターにもおススメ出来ます。
手に入れた時から使おうと思って鑑定所に置いてましたが、可愛いすぎて使えずにいました。
箱がボロボロになってしまいましたが、デッキが真っ新な状態だったので、キレイな画像がお届け出来て嬉しいです。
タロットカードをお探しの方に、少しでも参考にしていただければ幸せです。
銀河玲より愛と希望を込めて。