The Haindl Tarot Deck(ザ・ハインドル・タロット・デッキ)の画像や銀河玲のレビューです。
Raysをはじめた当初よく使っていたデッキです。
ベルリンで生まれた、ドイツの有名画家ヘルマン・ハインドル(Hermann Haindl)がアートワークを担当したのでハインドル・タロットと呼ばれています。usgames systems incが出版元です。
日本語では著者のことが詳しく説明されおらず、探すのに少し苦労しましたが、作品や著書などもそれなりにありドイツでは有名な方のようです。2013年に亡くなっています。
裏面には印象的な目が描かれていて神秘的なんですが、上下が分かりやすいデザインになっています。
一般的なデッキより縦が長く、私のように手が小さい方には慣れが必要かも知れません。
両親ともに芸術家だったハインドルは、その影響もあり画家となって妻と共に北米とインドを旅行し、それらの文化の宗教と神話に強く影響を受けたようです。
このタロットのデザインのソースは、彼が影響を受けたネイティブインディアンやインドの神々・神話などの神秘性です。
ストーン調で描かれた独特な世界観のデッキではありますが、ウェイト版にほぼ準じた構成になっているので、ウェイト版の基礎がある方にはイメージが取りやすいデッキと言えます。
見て感じて頂くのが一番なのでハインドル・タロットデッキのデザインをご覧ください。
上の画像は、左からⅪ.TheJustice(正義)、Ⅲ.TheEmpress(女帝)、Ⅱ.TheHighPriestess(女教皇)のカードです。
大アルカナにはルーン文字や西洋占星術の象徴なども盛り込まれています。
下の画像は、左からXⅦ.TheStar(星)、XⅨ.TheSun(太陽)、XⅧ.TheMoon(月)のカードです。
更に下の画像は、左からⅠ.TheMagician(魔術師)、Ⅳ.TheEmperor(皇帝)、Ⅴ.TheHierophant(法王)です。
一見怖く感じる方がいらっしゃるかも知れませんが、ストーン調がカッコよさを引き出しています。
そして下の画像は、左からXⅢ.Death(死神)、ⅩⅡ.TheHangedMan(吊るし人)、Ⅸ.TheHeramit(隠者)のカードです。
隠者も吊るし人も死神もイメージが暗かったり怖かったりするカードなんですが、なんだかカッコイイいいです。
これらのカードをご覧いただいただけでも、独特でオリジナル性の高いデザインだとご理解いただけたと思います。もちろんこれだけでは終わりません。
更にいつものように小アルカナのコートカード(主に人物)などを何枚かご紹介します。
その前に…小アルカナのコートカードに登場する沢山の神様を参考まで。
スタッフ(ワンド):インドの神々・カーリー、梵天、ラダ、クリシュナ
聖杯(カップ):ヨーロッパの神々・ヴィレンドルフのヴィーナス、オーディン、アイルランドのブリジット、パーシバル
剣(ソード):エジプトの神々・ ナット、リ、イシス、オシリス
ストーン(ペンタクル):インドの神話上の生き物・スパイダーウーマン、オールドマン、ホワイトバッファローウーマン、シアトルチーフ
上の画像は、小アルカナのコートカードのクイーンたち(左からワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。
下の画像はコートカードのキングたち(左からワンド・カップ・ソード・ペンタクル)です。
そして下の画像は小アルカナのエースで、左側からワンド、カップ、ソード、ペンタクルの順です。
コートカードのナイトはプリンス、ページはプリンセスと表記されています。
下の画像は、左からペンタクルのナイト・シアトルチーフ、ワンドのページ・
クリシュナ、ソードのナイト・オシリスです。
ハインドル・タロットデッキの内容は、78枚フルデッキ絵札・サイズ:69×127 mm・付属品:英語版の解説書・箱:一般的な箱です。カードの厚み:ウェイト版とほぼ同じなですが、コーティングされていて丈夫です。
下の画像は運命の輪がデザインに使用された購入当時の箱ですが、現在はデザインが変更されています。
独特な象徴の描き方なのでオラクルカードを主に使用されている方、ウェイト版の基礎がる方、主にイメージリーディングの方、コレクターの方に広くおススメできます。
上下が分かってしまう裏のデザインだけが実用性に欠けますが、これが神秘性を引き出してくれているので、プラスマイナス少しプラスですw。
タロットカードをお探しの方に少しでも参考にしていただければ幸せです。
銀河玲より愛と希望を込めて。