ChrysalisTarot(クリサリス・タロット)のご紹介と銀河玲のレビューです。
このカードは、10代からタロットカードに慣れ親しんで来たという、アメリカ、バーモント州のホーリー・シェラさんが描いた印象的なタロットカードです。
解説は、形而上文化人類学博士で、スピリチュアルカウンセラーのトニー・ブルックスさんです。
ホーリー・シェラさんはミスティカル・マジカル・アースアーティスト、神秘的な魔法を帯びた地上を描く芸術家です。
そして「さなぎ(蛹)」を意味する「CHRYSALIS(さなぎ・蛹)」となずけられ、裏の模様には、成長してた美しい「蝶」が描かれています。
このカードをみたとき、神秘というより魔法の世界を感じました。
意味は大体ウェイト版に準じています。
ただ大アルカナも小アルカナも、ザインされた方の独特なイメージが
インスパイアされた表現となっています。
Ⅲのempress(女帝)はGAIA(大地の女神)Ⅷ(Ⅺ)のJUSTICE(正義)はMA’AT(マアト神:古代エジプト神話の女神)や Ⅺ(Ⅷ)STRENGTH(力)はPARA LEGBA(パパ レグバ:ブードゥー教の神)など異教の神々やその他、独自のタイトルと絵柄が書かれています。
画像にある、Ⅷ(Ⅺ)JUSTICE(正義)マアト神の「マアト」という言葉は、正義・秩序・真実といった、人があるべき正しさを現す概念的言葉とされていて、「マアト神」は、神の言葉を告げる女神なのです。
独特な絵柄のようですがまさしく正義なのです。
小アルカナのスートも、ソードは「SCROLLS(巻き物)」、カップは「MIRRORS(鏡)」、ワンドは「SPIRALS(うず巻)」、ペンタクルは「STONES(石)」と表現されています。
これも独特な解釈に感じられるかも知れませんが、しっかりとタロットカードの勉強をされた方なら「なるほど」と思うような表現なのではないでしょうか。
小アルカナのスートの、コートカードにそれぞれ「アーティスト」「ミューズ」「ドリーマー」「詩人」などの名が与えられています。
どのスートのコートカードもフェアリーやピクシーを想像させてくれるようなデザインになっています。
ウェイト版のタロットのイメージを、神秘的な魔法を帯びた地上のアートとして昇華した、とても独創的で色彩豊かな美しいカードといえるでしょう。
このデッキは、オール絵札78枚・サイズ121×72㎜・英文60pの解説書が付いています。そして、かなりしっかりとした厚みがあります。
デザイナーの独特の感性が表現されているので、ウェイト版に慣れたリーダーには少しばかり慣れが必要かも知れません。
イメージリーディングを主にされているリーダーにはセッションしやすそうですし、仕様に慣れてしまえば、正統派のリーダーにも読みとりやすいカードだと感じます。
タロットカードをお探しの方に、少しでも参考にして頂ければ幸いです。
銀河玲より愛と希望を込めて。