夏の夜道は不思議なくらい開放的
お昼間の眩い太陽が空気に残した
元気で開放的なエネルギーが
無条件に魂を開放してくれる
南国みたいでどこでも眠れそうだし
夏休みやお祭りの楽しい記憶であふれ
どこもかしこも楽しい空気
習慣になりつつあるジョギングも
いつもより少し距離を伸ばしてみたり
初めての道を走ってみたり
私なりに夏を楽しんじゃってますw
そしていつものように
靭公園のうんていにぶら下がって
夜空を見上げると
木々とうんていの隙間から星がみえ
怖いくらい綺麗な星空を思い出した
たぶん小学3年か4年の夏休みの
盆踊の夜のことだった
当時凄く仲良しだった友達姉弟と
5人くらいの子供だけのイメージと
鮮明な屋台の記憶が瞬時に蘇る
温かみを帯びた裸電球の明るさや
たくさん並ぶ屋台の匂い
大勢の人が歩いている砂埃の匂い
そこらから聞こえる楽しそうな笑い声
食べると舌が赤くなるりんご飴
どうしても食べたい卵煎
匂いがたまらない焼きトウモロコシ
そしていちごシロップのかき氷
お祭りで会った友達のことや
浴衣が可愛い話
気になる男の子のことを話しながら
キャッキャ笑ってた
散々楽しんだ後「星をみよう」と
真っ暗な海に向かって
真っすぐ伸びる堤防の上を進んだ
暗い海の道を恐る恐る歩き
堤防が終わる所に並んで座った
まるで海の上に浮かんでるみたい…
空を見上げると
満点の星…暗い海のせいか360°宇宙
めまいがするくらいに美しい
突然感覚が不確かになって
重力を忘れ宇宙に浮かんでるみたい
宇宙に吸い込まれそうだった
凄く怖くなって友達の背中を探し
背中と背中をくっつけた
そして…友達と私は
この場所にいる確証が欲しくなり
冷たいコンクリートの上に寝そべった
油断すると吸い込まれそうだから
背中に感じるリアルな感覚が
現実との繋がりを思い出させてくれ
その堤防はまるで命綱みたいだったな
小さな私には自然はあまりに偉大…
自分の…人間の無力さを思い知った
2人は暗い海と星空だけの世界で
はぐれないようにしっかりと手を繋ぎ
宇宙に吸い込まれないようにしながら
美しすぎる星空をみつめていた
どれくらいその場所にいたのか
思い出せないけど
2人ともその場所から離れがたくて
しばらく黙ってそこにいました
弟達が迎えにくるまでは
どこにいても…
朝に夕に空を見つめ続けているのは
この経験の影響かも知れないです
あの日みた星空以上に凄いのは
まだ見たことがないから
見上げた星空から目をおとし
公園のうんていから手を放した
ゆっくりと深呼吸をして
夏の夜道を走って帰路につきました
いつもありがとう
銀河玲より愛と感謝を込めて
世界がいつも平和でありますように