幼い恋のかけら

 
ある人のピュア―な恋愛を見ていて  
中2の秋に転校した学校で
気になっていた男の子のことを思い出した
 


気になるアイツは驚きの運動神経で
いつもお昼ご飯を5分で食べて中庭 に走る
そしてマットも引かずにバク宙する能天気
   
お弁当じゃなくてパンを買いに行ったり
教室移動で音楽室へ向かったり
中庭を通って移動すると必ずってほど
10人以上の取り巻きが彼を取り囲んでた
 


ただのバク宙じゃなく一回ひねったり
ダブルでバク宙して前宙する…
 
私も運動神経はいい方だと思ってたけど
流石にここまでは出来なかったから

体操部でもないのに“凄い運動神経”と
憧れにも似た気持ちでチラチラ見てた
 


傘を忘れた午後から雨の日…
土砂降りがましになるのを待っていると
バク宙くんが友達を探しにやってきた
 
バ「あ~転校生やんwなんでおるん?」
玲「カサ持ってないからw」
バ「貸したろか?」
玲「止まなかったら家に電話するw」
 


微妙にギクシャクして上手く話せなかった …
でもその日から挨拶できるようになった
 


廊下ですれ違う時や集会でもよく目が合った
そうして目が合うと…1度そらして
はにかんだ笑顔のままうつ向いて …
そのまま目だけ合わせてニッコリ笑った
 

 
すれ違うのが密かな楽しみだったな
 
モジモジ2ヶ月が過ぎた頃
バク宙くんの友達が教室に出向いて来て
ニヤニヤしながら話しかけてきた
 


友「お前さぁ…アイツの事どう思ってん」
玲「なんで友くんがそれいうの?」
 
友「アイツがさぁ~好きやねんて~
  だから俺が聞いてやってるんやろ~」
玲「関係ないやん」(無神経なヤツ…)
 


友「真っ赤やん~好きなんやろ~」
玲「…じゃない…好きじゃないから!」
 
友「マジか!お前のこと嫌いやねんてえ」
玲「え…」と 振り返ったらね
 
バク宙くんが半泣きでドアの外にいた
 


《マズイ…》小さなプライドを守り
傷つけたショックでポロポロ涙がこぼれ
誰にも見られないように机につっ伏してたら
先生から保健室へ行くよう命じられた
 


その日から気まずくて目を合わせなくなり
幼くて切ない恋の予感は泡となって消えた
 


大人になってから同窓会で謝ったら
彼はこれくらいでめげる奴じゃなかった
 
同窓会の後、またあの友達を伝って
コンサートのチケットくれたり…
ご飯に誘ってくれて順調だったのに
何故か友達が告って来て今度こそ崩壊したw
 
「友達を選んだ方がいい」ってマジで言ったし
 


幼い恋の思い出は小さな痛みを伴うけど
今となっては大切な恋のかけら
 
いつもありがとう銀河玲より愛と感謝を込めて
世界が輝きで満たされますように 
 

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