遅くなったから…帰り道を急いでいたら…
黒髪をゆるく巻いたキレイな女子が
「もう無理!!」と叫んでしゃがみ込んだ
一緒に歩いていたらしい
30代後半くらいの元ヤン風の男が
凄い剣幕で怒鳴りだした…彼氏なのか?
「おまえわー!!
そんなんやからあかんのやろが!
私はこんなに頑張ってる?!
努力してるってぇー?
それ自体が自己満って気づいてくれよ
ひろが放ったらかす…ひろが電話くれない
ひろが…ひろが…ひろが…ひろがぁ?!
いーっつも!私が、私が…、私がー!
お前は自分ばっかりが可愛いねん
そ・れ・が・ウザイんやろーがー!
どんな可愛くてもフラレて当然やな
たいして可愛くもないしな…」
大声でさぁ…ひろって誰やろ…w
つかあなた…無駄に怖いんですけど…
彼女は膝を抱えたまま
青ざめた無表情で一点を見つめてる…
悲惨…夜中にお気の毒さま…
おぉ…青ざめた彼女の目線に
男がしゃがみ込んだ…続けるらしいw
「おーい!どこ見てんねん…はいー!
ちょっと何か言われたら貝になりまーす
そして泣きを入れまーす
ムカつくわぁー男やったら殴るわぁー
ヨシヨシしてくれるヌルイ友達と
しょーうもない傷の舐め合いしやがって
なんか変わったんですかー?!
相手の状況とか気持ちに
気ぃも使えないイケてない女がぁ!
要求ばっかしてんのに気づいてないから
心底残念な奴やー
本当の事言わへん奴等は友達ちゃうぞ!
かわいそうやなー逆に笑えるー
そのままやったら
確実に振られるなー見ものやのー 」
あまりにも大声過ぎて…
かなり離れても全部聞こえてる
マジで暑苦しい…でも…正論なんだよな…
なんだろね…
取りあえず大丈夫とかのキレイ事じゃなく
耳の痛い話ってする方も面倒でしょ…
愛を持って痛いこと言ってくれる人は
実際は貴重だったりする
彼が言ったように…
女子校ノリのヌルイ対人関係って
似た者同士で培った黙認環境そのもので
基本否定されないから心地よくて当然
その当たり前になったヌルイ価値観を
無理くり恋愛に持ち込むからヤバい
「私は間違っていない彼が悪い」
「私を理解してくれない彼なんか嫌い」
「私が…彼が…私が…彼が…」
相手を正当に理解しないまま
自分への評価が低いと怒り暴れる
そりゃメンドクサイよ
相手が逃げたとしてもしょうがない
この怒鳴ってる男の人は苦手だけど…
青ざめて膝を抱えた彼女はまだ若いから
面倒な事を必死に言って貰える間に
聞けるといいな…
出来ることなら
相手の状況をふんわり受け止め
優しく伝えられるいい女性に育ってね
まだ怒鳴ってる声を遠くに聞きながら
先を急ぎ…苦笑混じりに微笑んでた
いつもありがとう愛と癒しを込めてxoxo
世界が平和でありますように